小学生とは思えないようなジャンプフローターサーブに、ひときわ目を引くエースのアタック、ミスした仲間に声をかける姿。そして、流れを変えた決勝の1プレー。
福岡市民体育館で「JAカップ第38回福岡県選抜バレーボール小学生大会」を観戦し、一つひとつのプレーの精度と、チーム全体の連携が印象に残りました。
娘も小学生バレーに取り組んでいて、私も保護者として試合を見る機会があります。
今回は、男子・女子・混合それぞれの優勝チームとベスト4、観戦した上位チームに感じた7つのことを紹介します。
小学生バレーに興味のある親御さんや、子どもの試合をもっと楽しみたい方の参考になればうれしいです。

JAカップ第38回福岡県選抜バレーボール小学生大会とは
今回の試合は、福岡県内の6地区から9月に行われた各ブロック予選を勝ち上がって選ばれたチームが出場する大会です。

今大会は男子・女子・混合の3部門で行われました。
大会名:JAカップ第38回福岡県選抜バレーボール小学生大会
開催日:2026年11月7日(土)・8日(日)
主会場:福岡市民体育館
部門:男子・女子・混合
大会要項に記載のチーム数:男子16チーム・女子32チーム・混合16チーム
大会の流れ
1日目:予選トーナメント/2日目:各部門4チームによる決勝トーナメント
1日目は部門ごとに会場が分かれ、2日目の決勝トーナメントは福岡市民体育館で行われました。
出典:大会開催要項。

男子・女子・混合の優勝チーム
今大会の各部門の優勝チームは、以下のとおりです。
優勝チーム
男子:幸袋ジュニア
女子:飯原ウイング
混合:志免桜JVC
優勝された皆さん、おめでとうございます!
男子・女子・混合のベスト4進出チーム
会場に掲示されていた結果表から、今大会のベスト4進出チームを紹介します。チーム名は結果表の表記に合わせています。


太字は各部門の優勝チームです。
部門
ベスト4進出チーム(順不同)
男子:大川JW、幸袋ジュニア、飯原ウイング男子、須恵町小学生男子
女子:春住ビーンズ、飯原ウイング、南片江ジュニア、須恵ジュニア
混合:大原ジュニア、有田ジュニア、志免桜JVC、大里南VBC
ベスト4の出典:会場掲示の結果表(筆者撮影)。チームの掲載順は順位を示すものではありません。
上位チームを観戦して、印象に残った7つのこと
ここからは、私が観戦した試合で感じたことです。
ボールの行方だけでなく、選手の位置取りや仲間とのやり取りにも目を向けると、いろいろな発見がありました。
① サーブの強弱とコース選び。ジャンプフローターにも驚いた
まず印象に残ったのが、サーブの使い分けです。
勢いのある攻撃的なサーブに加え、相手コートの前方に落とす短いサーブも見られました。受ける側は、ボールの勢いと落ちる位置の両方に対応しなければなりません。
強く打つことに加えて、どこへ落とすかまで考えているように見える。
コースを狙う精度の高さにも驚きました。
中でも目を引いたのが、ジャンプフローターサーブです。ジャンプフローターは、回転を抑えたボールをジャンプして打つサーブです。




観客席からもボールが揺れるように見える場面があり、受けにくそうに感じました。
小学生とは思えないようなサーブで相手のレシーブを崩す姿を見て、技術の高さを感じます。
また、レシーブが乱れた選手の近くに続けてサーブが集まったり、エースアタッカーの付近を狙ったりしているように見える場面もありました。相手に十分な攻撃の準備をさせない狙いもあるのだろう、と感じました。
サーブが打たれる場面から、すでに相手との駆け引きが始まっている。強弱やコースに注目すると、試合を見る面白さがさらに広がります。
② セッターにつなぐ、レシーブの安定感
サーブを受けたボールが、セッターのいる位置へ正確につながる。
上位チームでは、その安定感も印象的でした。
レシーブを返す位置がそろうと、セッターも次のプレーに入りやすそうに見えます。ボールが来る前から構える位置もよく考えられているようで、後ろで守る選手のレシーブにも目が向きました。
アタックが決まると打った選手に注目しがちですが、その前の一本のレシーブが、攻撃の流れをつくっているのだと感じました。
③ 攻撃の選択肢と、ミスした仲間への声かけ
セッターのトスの精度に加え、攻撃の選択肢が広いことも印象に残りました。
左右へのトスやクイックなど、次にどこから攻撃するのかを見ているだけでも面白いです。
そして、プレーと同じくらい心に残ったのが、ミスした選手への声かけでした。
ミスが出たあと、仲間が声をかけて次のプレーへ向かう。そうした場面を見ると、次の一本をチームでつなごうとする姿勢が伝わってきます。
トスやレシーブの精度と、仲間を支えるやり取り。その両方が、チームの連携につながっているように感じました。

④ ひときわ目を引く、エースアタッカーの存在
私が観戦した上位チームには、ひときわ目を引くエースアタッカーがいました。
攻撃の場面になると、その選手がどんな一打を放つのか、自然と目が向きます。試合を見ていて、エースの存在感を強く感じました。
そして、その選手にボールが届くまでの流れも印象的でした。
レシーブでセッターにつなぎ、セッターがトスを上げ、アタッカーが打つ。一つひとつのプレーの精度が、エースの攻撃を支えているように感じます。
目立つエースの存在と、その力を引き出す仲間の連携。
両方に目を向けると、チームとしての強さがより伝わってきました。

⑤ 2枚ブロックと、後ろの守備のつながり
ベスト4に進んだチームの試合では、2人でタイミングを合わせてブロックにつく場面も印象に残りました。
ネットの前に2枚のブロックがそろうと、アタッカーにはプレッシャーがかかっているように見えます。打つコースやボールの強弱にも工夫が必要になるのだと感じました。
さらに気になったのが、ブロックと後ろのレシーブのつながりです。
前のブロックと後ろの守備がかみ合うことで、拾ったボールを次の攻撃へつなげやすくなるのだと感じます。
アタッカーとブロッカーの勝負、その後ろでボールを待つ選手。前と後ろを一緒に見ると、守備の面白さも見えてきました。

⑥ 観客席から伝わる、応援の一体感
コートの中だけでなく、観客席の応援にも目を引かれました。
保護者や関係者の方が集まり、場面に合わせて声をそろえる。応援コールがしっかりそろい、声量の大きさも印象的でした。チームによっては旗を立てて応援しているところもありました。
試合の展開に合わせたコールからは、観客席も一緒に試合を見守っている様子が伝わってきます。
子どもたちのプレーと、それを支える人たちの応援。会場で見るからこそ感じられる、小学生バレーの魅力の一つだと思いました。

⑦ 男子決勝最終セットで流れを変えた1プレー
私が独断と偏見で、優勝を勝ち取ったと感じた1プレーをご紹介します。男子バレー決勝戦。幸袋ジュニアVS飯原ウイングの試合。しかも最終セットでのサーブでした。
そのサーブとは、エンドラインから3mくらい離れた位置からのサーブでした。

一見、はじめてみたそのサーブは、
エンドラインから遠くない?
と誰もが思えるあまり見慣れないサーブだったと思います。
結果的にそのサーブはサービスエースを3つも奪い、序盤の飯原ジュニア優勢の展開を完全に大きく変えました。
おそらく、エンドラインから遠いそのサーブは、普段とは違う弾道と放物線を描いているため、レシーバーは戸惑ったのだと思います。
圧巻のサーブでした。
保護者として、普段の練習も応援していきたい
県大会の試合を見ていると、普段はどんなことを意識して練習しているのだろう、と気になります。
サーブを狙う場所、レシーブを返す位置、トスからアタックへのつながり。
今回の観戦を通じて、日ごろの練習や試合を見るときにも、こうした一つひとつに目を向けてみたくなりました。
私自身も、子どもたちの練習用にアタック練習ネットを購入しています。実際に使って感じた、ボールを拾いに行く手間が減ることや、収納して持ち運べることなどは、別の記事にまとめました。
関連記事:
【小学生バレー】アタック練習用ネットを購入!ボール拾い不要で練習効率アップ【実際に使ってみた】
子どもたちの挑戦を、保護者としてこれからも応援していきたいと思います。
小学生バレーは、一つひとつのつながりを見ると面白い
私は先日、春高バレーの福岡県予選も東福岡高校へ見に行きました。
今回の小学生大会でも、小学生の段階からここまでサーブの駆け引きや連携があるのかと驚きました。
ひときわ目を引くエースのアタック。その一打につながるレシーブやトス。そして、ミスのあとに交わされる声かけ。
今回の大会では、一人の目立つプレーを、チーム全体のつながりが支えていることが強く印象に残りました。
小学生バレーを見る機会があれば、ボールの行方と一緒に、選手の位置取りや仲間への声かけにも注目してみてください。試合の見え方が、少し変わるかもしれません。
※記事内の試合・応援イラストは、観戦時の写真をもとに作成しています。人物やユニフォームなどの表現は一部変更しています。
